毎年2月22日は八重山かまぼこの日。これは、八重山の地域業者が一体となって地域団体商標登録を実現した2008年2月2日を記念して制定されたのが八重山かまぼこの日。
毎年、JAゆらてぃく市場で無料配布を実施する八重山かまぼこの日は、今回コロナ禍から見送りとなった。その変わり密を避けながら、石垣市のかまぼこ各店で、同様の無料配布を実施して、八重山かまぼこの日をアピールしていた。
かみやき小かまぼこでは、早朝7時の開店から「詰め合わせ」100パックを無料サービス。
大城文博代表は「地域を元気にしたい」と開口一番にその理由を告げた。コロナ禍から密を避けるためにJAゆらてぃ市場での無料配布を辞めた事情に触れ、お世話になっているお客様への感謝の気持ちも伝えたいと、そこも忘れない。ただ、売り上げや仕事など苦境人ある人が多いから、地域を元気にしたい思いがあるという。
マーミヤかまぼこでも、正午から「タラシ」パック100個の無料配布を店内で実施。
金城有作社長は「いつもは新聞広告に出してアピールしますが、今年は残念ですがコロナ禍で取りやめです。新聞広告はなしで、顧客へのインスタグラムやフェイスブックで伝えるなどして、八重山かまぼこの日をアピールしました。」
「来年も2月22日はありますから、その時はコロナ禍なしになってほしい」と、気持ちは2022年の2月22日にある模様。
金城かまぼこ(金城球二社長)では、店内で新川小学校の3年生の工場見学を実施していた。
児童生徒らが4班に分かれて、どんな魚で加工されているかなど、かまぼこに関する知識を学んでいた。また、マスクや手指の消毒も厳重にして、たらし揚げをつくり、油にあげる体験を実施。自分の手でこねたすり身を油に入れて、仕上がったたらしを味わい、初めての体験を大いに喜んでいた。
地域活性化をねらい生まれた地域団体商標は、獲得した業者自身による地域貢献が毎年たゆまず続けられていて、それぞれ認知を高めている。
なお八重山地域に密着した地域団体商標の登録は、八重山かまぼこのほかに、石垣の塩、石垣牛、与那国織もある。
(流杉一行)