平和学習に活用を 「絵が語る八重山の戦争」114冊寄贈

10月21日午後2時から石垣市教育委員会2階会議室で、潮平正道著「絵が語る八重山の戦争」図書寄贈式が行われた。

長年、平和学習で子どもたちに講話をしてきた潮平正道氏が著した「絵が語る八重山の戦争」を、著者自身の潮平正道氏が八重山の全域の学校(石垣市、竹富町、与那国町の三市町の小中校、私立海星小学校、県立3高等学校、県立特別支援学校)に計48冊を寄贈。

また東京在住の郷友の桃原用昇氏が同書を、市議会議員や石垣市長、石垣教育長、石垣市自治公民館連絡協議会へ66冊寄贈するもので、この日、石垣安史教育長、平良秀之石垣市議会議長、金城文雄石垣市自治公民館連絡協議会長に、著者自身の手から「絵が語る八重山の戦争」が贈られていた。

潮平氏は、「毎年6月の平和月間に戦争体験を語ってきましたが、高学年は理解しても低学年は理解が難しく、絵を書いた方が分かりやすと思い絵にしてきました。

それの展示会をやったところ、三木健さんから本にという声がかかり南山舎によって実現しました。ありがとうございました。より多くの人の手もとに届いて、見ていただければと思います。」と挨拶した。

この日、出席できない桃原用昇氏からのメッセージも潮平さんから紹介されていた。

以下はそのメッセージ。

石垣市の各公民館のみなさんへ
「戦争の悲劇を風化させないよう、歴史の語り部として地域の子どもたちや大人たちに広めていただきたい」

石垣市議会議員のみなさんへ
「石垣市の最高議決機関にかかわる市議会議員のみなさんには、地域の歴史を知ってもらって未来の石垣市の平和に貢献していただきたい」

以上。

日本全体が戦争賛美のもので溢れ、それしか許さなかった暗黒の時代があった。その当時の日常の一コマも含めて、描かれた絵の書籍で残される貴重さは言うまでもない。

潮平氏の「絵が語る八重山の戦争」の絵は、自身の体験や体験者から直接聞いた話から描かれており、戦後75年を経て戦争体験者が日々少なくなる時代に、かろうじて残された忘れてはならない光景ばかりといえる。

中でも、捕虜3飛行士が虐殺される様子を、同級生が見ていた話や、牛小屋が遠くにあり、その世話のために飛行場建設作業に行ける回数が少なかった人が、制裁として西表島に強制的に送られて作業をさせられ、そこで大洪水にあった話。

それは木につかまって助かった人がったから残った話で、いっしょに送られて来た人が洪水の犠牲になった話も載せられている。

有名な事件だけでなく、軍の理不尽な判断から招いた無名な事件も絵で描かれて、戦争の悲惨さを伝える貴重なものとなっている。

(流杉一行)

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