7月4日午前10時45分から石垣空港国際線ターミナル出入口で農林水産省動物検疫所がキャンペーン活動を実施。
同支所の職員らが、国際線を乗り降りする人へ、肉や果樹、ペット搬入など、島に持ち込む際に、かならず検査しなければならない事を、ポケットテッシュを手渡しながら説明していた。
口蹄疫や鳥インフルエンザが島に入ることは、我が国に甚大な経済的な打撃をもたらすため、侵入を阻止する取り組みは、待ったなしの重要課題。
万が一に侵入を許せば、口蹄疫罹患の国として扱われ、輸出先で禁輸が叫ばれれば、貿易に大打撃となる。
この日、2頭の動植物検疫探知犬(ボウ号とセシル号)と、米内浩晶氏と福田麻衣氏の二人のハンドラーと呼ばれる動植物検疫探知犬を操るスタッフが、石垣島に初の入島を果たし、同ターミナル出入口で、キャンペーン活動に取り組んでいた。
この動物検疫所が実施する食肉製品や生きたペット動物の輸入の規制は、移動してくる国により決まる。
きっぱり輸入禁止の国と輸出国政府発行の検査証明書があれば輸入可能な国がある。
また、輸入可能でも口蹄疫・BSE・CWD・豚コレラ・鳥インフルエンザなどの発生があれば、輸入はできなくなる。
食肉製品や生きたペット動物を持って入国する場合は、必ず申し出なければならないことになっている。
この日、実際に国際線ターミナルでのキャンペーン活動の後は、初入島の動植物検疫探知犬のデモンストレーションを実施。
箱の中に隠されたウインナーや果実を同犬の嗅覚で見つけて、その場で座り込んで、見つけたことをハンドラーに伝える様子を公開していた。
農林水産省動物検疫所沖縄支所の新堀均調整指導官は
「食肉製品や生きたペット動物を海外でお土産に国内へ持ち込もうとしても、動物検疫で引っ掛かり、没収となるため、せっかくの旅の思い出が最後に台無しになることがある。こういったことが起こらないように、多くの人に国の出入りの際に検疫があることを、知ってもらう必要がある」
と、さらなるキャンペーンの取り組みの必要性を述べていた。
(流杉一行)