八重山の星空パネル展が、アートホテル1階ロビーで6月9日から24日の期間実施されている。(午前10時から21時)
ご存知の通り石垣島北部や西表島の広域となる西表石垣国立公園区域内が、アメリカの認定団体から星空保護区に暫定認定され、国の内外から注目を集めている。
この八重山の星空の美しさの理由を説明するパネル8枚が並んでおり、その内容の濃さには圧倒される。
写真も見事で、書かれてある内容も魅力あふれるものとなっている。
なかでも八重山の暮らしに深くかかわった星との関係が、記されている。
農耕文化との重要な接点に星があり、豊作を引き出す播種のタイミングや、収穫すべき日を、星を見て決めていたことなど、畏敬する自然とのかかわりに経済活動の重要な局面も任せていた歴史を、ここで知ることができる。
また、南十字星の場所を知る方法も記載され、星空に関心ある人には見逃せないパネル展といえる。
パネルを監修しているのが、前の石垣島天文台長の宮地竹史さん。
今は、石垣市文化協会星文化部会長で、石垣島に国立天文台の施設ができた経緯に詳しく、八重山が星の文化を保持してきた内容も熟知する人のパネル展示といえる。
必ず見に行くことお薦めの、価値あるパネル展といえる。
(流杉一行)