ふれあい看護体験で高校生9人

 5月9日午後1時半から上善会かりゆし病院と聖紫花の杜で「ふれあい看護体験」が実施され、八重山高校の生徒5人と八重山農林高校の4人が参加して、看護の職場環境を実体験した。

 この日集まった高校生9人は、ユニフォームに着替えた後、全体オリエンテーションに臨んで「看護の日」の趣旨説明と、この日の「ふれあい看護体験」のスケジュールと注意事項の説明を受けていた。

 9人は各病棟へ二人一組あるいは一人一組になって、担当看護師長とともに移動し、血圧測定、体温、脈のみかたを教わっていた。寝たきりのストレッチャー入浴などの介助見学などもして、看護の現場を確認するなどして、忙しく動き回る看護師のそばで、部署の説明や病院の内部の機能を教わっていた。

 高校生が社会現場に立つことで受けるものは、つかの間であっても若さゆえに新鮮で、そこで感じた現場の雰囲気は将来への道の選択に大いに役立つと思われる。

 参加した高校生は、看護の道へいくことを真剣に考える人も多く、指導に当たった看護師の話を聞く姿勢は真剣そのもの。時折、看護師も冗談で緊張をほぐしながら丁寧に対応して、高校生の気持ちを大切に汲んで、説明をしているようだった。

 病院現場の人手不足は、深刻なものがあり、この日、オリエンテーションの挨拶に立った上原看護師長も「このまま看護婦になってほしいくらい」と、病院側の希望を漏らしていた。


(流杉一行)

この記事をシェアする