12月21日から23日にかけて第2回目の保育士向け移住体験ツアーが石垣市で実施されている。今回は、5名の保育士が参加。(関西3名、関東2名)民泊しながら石垣市での保育や生活環境を知ることができるツアーを体験した。
保育園の見学や不動産物件の状況把握から、日常生活に活用するスーパーなどの生活環境なども見学。また保育施設を見学した後に保育関係者と個別対話会に参加して、保育関係者と時間を区切って、全保育園との話が出来る時間も用意。真剣に移住を考える人には助かるツアーを展開していた。
前回の11月下旬から12月2日までのツアーでは、3名が参加。そこで、3名から助言ももらい、より有効に、希望者が望む形のツアーに微修正しての第2回目のツアーとなった。
一行の5名は、21日に石垣入りして、22日には、各保育所施設を見学して、地元の保育士らや入園している幼児らとの触れあった後、午後2時20分から石垣市総合体育館の会議室に集合して、各保育園代表や担当者との個別対話会を実施。
各保育園の人と話すテーブルでは、身を乗り出して熱心に相手の話に聞き入る人もいて、和やかに話す様子が印象的だった。
若い女性参加者は「ここに来るまでは、乗り気が薄れていたのですが、園の見学や保育関係者に直に会って話をし、子供たちを見て、落ちていた気持ちが上向きました。これだったら、島でやっていけるかもしれないと思いました」と、参加したことを喜んでいた。
地元の保育園関係者は、「今回の参加者は、話して見て、穏やかでやさしい人が多いように感じました。期待できます。園としては、今ある園の輪の中に入ってきてくれる人を期待しています。保育の仕事に燃えている人が多かった前回に比べて、今回は、島に馴染んでくれるそうな人が多いように感じました」と、述べていた。
第一回の内定者は1名で、第2回目の内定者が分かるのは、早ければ年内だが、ほぼ年明けの公算。決まれば4月の入園に向けて、保育現場の頼もしい戦力ともなる。
今回、石垣市の企画政策課の担当だが、本来は児童福祉課の範疇のもの。広く人材を公募する取り組みの性質上、石垣市の企画系の事業となったが、児童福祉に献身的になる人の気持ちを汲み取れる担当が、率先すれば、なお取り組み熱が参加者に伝わるのでは。
驚くのは5人の参加者は自前の航空チケットで来島している。宿泊は主催者である市が対応しているが、いわば保育士の資格持つ人が身銭を切っての挑戦である。参加者は石垣に魅力を感じ、本気度の高い人であるのは間違いない。参加だけでも島にはうれしいイベントだ。
(流杉一行)