平成29年度第1回八重山地区エコファーマー認定式

 10月25日午前11時より八重山農林水産振興センター所長室で平成29年度第1回八重山地区エコファーマー認定式が開催された。

この日、認定を受けたのは大浜和重さん(61)。

 28年のキャリアを持つ農家で、黒紫米を生産・販売する大浜さんは「リサイクル農業をとしようと土作りに力を入れてやってまいりました」という。

試行錯誤を繰り返し、平成19年からエコファーマーの称号を獲得。5年更新のこのタイトルを継続して今回3度目の認定式を迎えた。

大浜さんの減農薬で堆肥を使った化学肥料を使わない農法は、200から300羽の鶏を活用して、敷き藁代わりのもみと、餌に選別した売れない米を使い、鶏糞から堆肥を生産し、田んぼに還元。その土作りにノウハウが詰め込まれている。

 黒紫米のほか黒米、ひとめぼれも生産する大浜さんは、自然志向の消費者に好評で、県外からの引き合いが多いという。

ヨーロッパからの観光客が最近ふえており、自然志向の外国人の訪問は、観光地のイメージアップにもつながっている。

 竹ノ内昭一所長も「八重山では9人がエコファーマーに認定されています。慣行の農法の3割を有機栽培に変換すれば得られる認定ですが、大浜さんは5割以上を変換しており、さらなる減農薬・有機肥料に取り組まれている」と、高く評価されていることを述べていた。

(流杉一行)

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