八重山商工高校が体験入学

 7月7日午前10時から県立八重山商工高校で八重山地域の中学三年生を対象に八重山商工高校第一回体験入学を実施した。

 午前の部と午後の部の2回実施され、午前は大浜、白保、伊原間、川平、大原、船浦、竹富、名蔵、崎枝の中学校の生徒が、午後の中学は石垣と石垣第二で、商業か工業を予め決め、商業科は会計と情報ビジネスと観光の3コース(各20分から30分間)すべてを体験できる。工業科は志望する機械・電気・情報技術からひとつ選択しての体験で、各教室で中学生を大切にもてなす雰囲気で、三年生が指導する形で授業がおこなわれていた。

 会計コースの教室では、計算するイメージが強い会計を身近に感じてもらおうと、お小遣いの入出金を書かせて、親しめるイメージづくりに指導する三年生が励んでいた。3年生29名、2年生15名、1年生15名と生徒数が減っている現状を打開したいと、生徒と教諭一丸となって、会計イメージの軟化に挑戦していた。

 また工業科では、パソコンで、機械の作業盤を操るプログラムをつくる教室に参加した大浜中学校3年の具志堅大樹くんは「パソコンと聞いて難しいと思ったが、プログラムがチョコレートを獲るゲームになっていて、びっくりした。少し関心を持てた」と、楽しい時間を過ごせた模様。電気科の田中正一教諭は「参加した中学生は意欲的な生徒が多く、よかった。指導する三年生も中学生に説明するため、再学習しながら再認識できるいい機会になっている。」と体験入学の相乗効果を述べていた。

(流杉一行)

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