5月12日、石垣市立崎枝小学校(今伊敏郎校長)によるモズク採り体験学習が名蔵湾で行われ、全校生徒17名、教職員10名に保護者らが合流して、実施された。モズク採りを指導するのはPTA会長でもある立津雄市さん。午後1時40分に学校を出発した一行は、名蔵湾で体験の内容の説明を聞いた後、さっそくモズクが獲れる場所となる干潮の浜を歩いて移動。手探りしながら水の中に見えるモズクをつかみ、次々に収穫。今回は、モズクの成育が過ぎて、成育しすぎのものがたくさんとれたとのこと。毎年収穫に来る人にすると不作だったという声も聞かれたが、子ども達は元気よく広大な名蔵湾の一角へ歩いて出て、海の幸モズクを自らの手で収穫して、うれしそうにしていた。最後に子ども達は体験の感想をそれぞれ発表し、海を後にしていた。
名蔵湾から獲れるものが減っているとはいわれるが、まだ残る自然が、子ども達にも容易に獲れるモズクを提供しており、子ども達の体験学習には最適な教材が、まだ有ることを証している。天然の子どもの教育教材を破壊してはならないという気持ちが、保護者の間にも広がれば、体験学習の意義も又深まる。
(流杉一行)