5月10日は黒糖の日。石垣市新栄町にあるゆらてぃく市場では八重山地区糖業研究会と竹富町が主催する黒糖の日イベントが開催され、4つのシンメイ鍋に昨日絞ったサトウキビの汁を炊いて、黒糖づくりを実演。午前9時から準備され炊きあがりは11時頃。ようやく最初の鍋ができあがった後、セレモニーを開いていた。
挨拶に立った前鹿川健一副町長は「小浜島、波照間島、西表島東部の基幹作物としてサトウキビ生産が取り組まれており、台風あるいは価格の変動などの厳しい環境の中で、農家および関連団体の営為努力で維持されていることに敬意を表し感謝を申し上げます。」と黒糖の日に、生産者の意識高揚と消費者への販売促進にむけて取り組んでいただきたいと述べていた。
このあと、小浜島、波照間島、西表島、与那国島の各島の黒糖でつくった糖蜜が展示され、団子が食べ比べられるようになっていたほか、各地の黒糖の製品が並べられて試食されていた。鍋からのできたての黒糖もふるまわれ、多くの人できたての黒糖に舌鼓を打っていた。
(流杉一行)