4月5日、午前9時、石垣港にコスタビクトリア号(7万5177トン 乗客最大2394人)が接岸。集まったバスは大型10台。クルーズ船を離れ、石垣島観光を楽しむ人々が、バスに乗って石垣島を巡る。
外国人客でごった返す日々の島だが、宿泊料も落ちず、航空運賃もなく、ただバスとタクシーが稼ぎに追われるだけとなるクルーズ船観光。
今、石垣島を語る際に、クルーズ船が増えているのを良いことのようにいうが、実際は屎尿とゴミを置いて行き、おいしいところだけを頂く、光しか見ない観光客の傾向だ。クルーズ船は、どこで屎尿やゴミを海洋投棄するか。どこで水を補給するのか。光しか見なければ、どこも同じにしか見えない。島からも客からも、光だけ見るのであれば、どちらも飽きてくる。無難に済めばいい程度であればすぐに忘れ去られよう。島の虚構を売るだけなら、ネオン街と同じだ。入客を急ぎすぎ、リピータを失っていくような観光は危険だ。旅人は徐々に増える程度がいい。
(流杉一行)