沖縄県公民館研究大会八重山大会開催

 10月27日午前10時から石垣市民会館と石垣市商工会館の両大ホールを会場に第47回沖縄県公民館研究大会八重山大会が、「地域文化の発信を考える~多様な価値観を取り入れた新しい地域づくりを目指して」をテーマに開催された。

 沖縄県公民館連絡協議会および八重山地区各自治公民館連絡協議会が主催するこの大会に、沖縄本島北部から東村、今帰仁村、名護市、金武町の32名が、中部からは恩納村、うるま市、嘉手納町、沖縄市、北谷町、北中城村、中城村の103人、那覇地区からは浦添市、那覇市から21人、南部からは豊見城市、糸満市、八重瀬町、与那原町、南風原町、粟国村から27人、宮古島から9人、八重山地区からは75人および学校関係者3人の計270人が参加。

 沖縄各地の公民館活動の担い手が集合して、基調講演、および3つの分科会に分かれて各分科会で2つの実践発表を通して、討議を進めながら、公民館のあり方や、学校家庭との連携のあり方や、地域づくりの拠点としてのあり方について話し合っていた。

 大会冒頭には、優良公民館表彰、優良自治公民館表彰、優良職員表彰もあり、公民館活動の熱心な担い手らが表彰されていた。

 午前の部の講演では、「与那国島の民俗芸能継承に向けた取り組み」と題して一般社団法人与那国フォーラムの理事、小池康仁さんが与那国島における公民館活動の実情を、スライドや動画を使って紹介していた。

 なかでも、与那国島の民俗文化継承の独自性と課題を浮き彫りにしながら、竹富町で指定される国指定の重要無形民俗文化財のまつりの実態に触れ、互いに交流しながら活性化を期している様子を紹介。

 参加費は2000円と有償でしかも、足代や宿代が各教育委員会や各公民館などからの持ち出しでの参加者でなるために、取り組みに熱心な人が多く、会場は静寂の中、進められていた。

 またアトラクションのコーナーでは黒島の「ペンガントゥレー」(ぺん蟹捕れー)が披露され、4名の地謡に12名の楽しい踊りに舞台は大いに盛り上がっていた。

(流杉一行)

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