6月23日午前11時55分から石垣市新栄公園で「慰霊の日」世界平和の鐘の鐘打式が開催され、市民ら約50名が参加した。正午のサイレンの吹鳴で黙祷がおこなわれた後、世界平和の鐘の会沖縄支部長の川門孝子さんが、挨拶に立ち「今年3月、DNA鑑定が四肢にもできることとなりました。これまで激戦によりほとんどの遺骨に歯が残っていないため、遺族らはDNA鑑定を遺骨の四肢まで拡大を要望、今回、それが認められ多くの遺族にはようやくDNA鑑定が認められ、遺族発見につながることとなった」と75年経ってようやくかなった遺族の願いの報告が有り、「石垣市から全世界へ平和の心を発信し続けたいと思います「と述べ、「今日は沖縄戦で亡くなったすべての御霊に心より哀悼の心を捧げますとともに、世界中の人が一日も早く安心安全な日々を取り戻せるように祈願して、世界平和の鐘を打ち鳴らたいと思います」と呼びかけていた。
このあと、参加者は世界平和の鐘を次々に打ち鳴らし、去る大戦でなくなった全犠牲者に対し、哀悼の誠を捧げつつ鐘を打っていた。
この日、参加した日野稲翠さん(39)は3人の子どもといっしょに参加。「小学一年生の子どもが、お祈りしたいというもので、連れてきました。学校での教育がいいので、そんな気になったのだと思います。全世界が平和なくなってほしいと思いますね。子ども達にはしあわせになってほしい」と日野さん。小学一年生のいさり君(7)も、神妙に「世界平和の鐘」とそばに併設されてある「ほほえみの鐘」を鐘を鳴らしていた。
(流杉一行)