ホテル日航八重山ロビーで、毎日午後８時から開かれる「ゆいぐくるライブ」。なんとまる５年間、１日も欠かさず続けてきたのだという。ホテルの開業記念日２月１日に合わせて、2012年２月１日にスタートした。

ホテル日航八重山宿泊部長の西玉得敦さん、マーケティング課マネージャーの大田守雄さんに話を聞いた。

「台風の日もやりましたよ。アーティストが来れないのでスタッフが急きょ出演。お客さまは外に出れず退屈していますから、みなさん大変よろこんでくれました」

「ゆいぐくる」は「結心」。
「人と人の心を結ぶという意味。いろんな所からここに集まったみんなの心をこの場所で結んでほしい。出演者、お客さま、ホテル、みんな一緒になって心と心が結びあう場となって、旅から帰ってもこの時の思い出が残るようにという思いが込められています」

現在の出演者は仲田かおり（月）、前花親子（火）、ミヤギマモル（水）、島唄しんか（木）、米さんと美ら島バンド（金）、饒平名久乃（土）、黒島弘（日）のみなさん。舞踊研究所、高校の郷土芸能部などがピンチヒッターで出演することもあるという。

「八重山の島唄が中心。ここで八重山・沖縄を感じてほしいですね。そして参加して心を結んでほしい。たまたま居合わせた地元の人がモーヤーの手ほどきをしていることがよくありますよ。古謝美佐子さんが飛び入り参加したこともありましたね」。

ホテルのロビーでおこなわれるので、観光客だけでなく、地元の観客も多い。とても人気のイベントだという。

「ホテルの目玉ベストスリーはこのライブと朝食と大浴場の３つ。約50品の朝食ビュッフェは、口コミサイト・トリップアドバイザーの人気ランキングで全国ベスト20に選ばれました。大浴場は地下水を汲み上げ濾過した硬度が限りなくゼロに近い超軟水のお湯。保湿効果が高いのでお客さまに大人気ですね」

ところで、経営母体がマイステイズ・ホテル・マネジメントに変わったホテル日航八重山は、来る４月１日からリブランド（ブランドやロゴを変える）オープンして「アートホテル石垣島」となるという。現在、そのための準備中。

「客室・ロビー・食堂・お店、ほとんど模様替えするんですが、13階のカプリコンが、おしゃれな結婚パーティもできるようになります。オーナーが同じフサキ・リゾートとタイアップしたリゾートウェディングもできると思います」
「13階からは夜景もきれいですが、昼間のパノラマも海、山、島々を望めてとてもいいですよ」

リブランド・オープンしても「結心」も「ゆいぐくるライブ」も続いていってほしいものだ。