皆既月食で久々の赤銅色 コロナ禍忘れて 月に見とれる

 5月26日の夕方、バンナ公園渡り鳥観測所では数人が皆既月食を見ようと、東の空へ向けカメラを構えていた。

すると午後7時20分頃、雲の隙間にすでに欠けた月が出現。

 待ちに待った皆既月食は、雲が邪魔してまもなく消えてしまった。集まった人は、それでも熱心に東の空を見つめ続けて、シャッターチャンスをうかがっていた。

 この日は、随所で月食を見ようと集まり、密をさけるために車から観察する人が見受けられた。サザンゲートブリッジでは多くの市民が、カメラやスマホを手に東の空を眺めていたほか、南の島の公園の海側には、車がたくさん集まって、車から月食を眺める人が多数出ていた。

 公園でも、友人同士が集まり、雑談に話を沸かせながら月食の様子を眺めていた。

 この日の石垣青少年の家による皆既月食観察会は、緊急事態宣言で中止となり、八重山星の会は有志数人で、石垣島天文台にて観測。

 会長の通事安夫さんは
 「水平線の雲の切れ間から月が出て、欠けた状態で月があがりました。これは、月出帯食(つきのでたいしょく)といいます。前回の皆既月食が地球の影にきれい入って、全体が赤銅色になりましたが、今回の月食は、全体が赤銅色にならない皆既月食で、それは最初から分かっていました。この赤銅色の出方で、いつの皆既月食かがわかります。この月食の様子は全国どこも同じです。今回は天候のコンデションが今ひとつでしたが、久しぶりの月食で、私自身感激しました。」と述べていた。

 このほか、大浜海岸でも多数の市民が、月食を見に集まって、浜の風で涼んでいた。

 (流杉一行)
 

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