12月10日午前10時から石垣市民会館大ホールでピースベルアイランド石垣2018が前日の前夜祭から引き続いて、イベントのメイン行事である記念式典が開催された。
会場には、来賓の各国駐日外交関係者や市内の賛同者ら約100人が集まり、最初、開会アトラクションとおもてなしコンサートが開催された。
このあと、新栄公園特設会場に移動して、記念式典がおこなわれた。
昨日の雨天の影響で、公園の地面に水たまりができたことから、まずはアトラクションを室内となる大ホールで実施したあと、改めて式典を最初から実施するというもの。
石垣第二中学校の吹奏楽・マーチングバンドの見事な舞台に、成底ゆう子による「島人の宝」「ふるさとからの声」「ダイナミック琉球」が披露され、大いに盛り上がったあとに、来賓らとともに関係者が記念撮影を実施。前日の前夜祭の影響もあり、和やかな雰囲気で写真撮影に興じていた。
会場を公園へ移動してからは、中山義隆石垣市長が主催者挨拶に立ち、30年目を迎えた世界平和の鐘とともに、平和を願う市民の心のよりどころとしてきた平和の鐘を価値あるものとして紹介。今回17ヵ国、1地域、1国連機関から特命全権大使をはじめとする37名の外交使節の参加を喜んでいた。
石垣市議会の平良秀之議長も歓迎の挨拶に立ち、次世代に戦争の悲惨さ、平和の尊さを伝える大変意義ある施設と位置付けながら、末永い親善交流の推進を願っていた。
このあと、大使代表らの紹介から代表者の挨拶となり、サンマリノ共和国の特命全権大使のマリオ・カデロ氏が、流暢な日本語を操りながら、平和を希求するこのイベントと島人を絶賛。世界中の素晴らしい自然を守るには平和でなければならないと、この日の参加者一人一人がこのことを自覚し伝えていくきっかけとなることを願っていると述べていた。
この後、祝辞が外務省沖縄担当特命全権大使川村裕氏からおこなわれたあと、世界平和の鐘の登楼へ市内の小学生が各国の全権大使らをエスコートして、次々に鐘を打ち鳴らした。
大使らは終始笑顔で小学生と手をつないで鐘楼に上がり、平和への思いを現すように、それぞれ個性あるあり方で世界平和の鐘を鳴らしていた。
鐘打ちのあとは、平和宣言が中山市長から読み上げられ、カデロ氏の立ち合い署名がおこなわれて、式典の締めくくっていた。
その後、昼食会がホテルミヤヒラで行われて、世界平和を互いの親交を温めていた。
(流杉一行)