十六日祭とは?
旧暦の1月16日に行う伝統行事で「後世(グソー・あの世)の正月」
2021年は2月27日(土)に行われます。
元旦には現世の正月を迎えますが、(旧暦の)一月十六日には祖霊を祀る後世の正月を行います。
前日あるいは一番近い日曜日など事前に墓掃除を済ませておき、当日は朝から主婦は台所で慌ただしく支度をします。
八重山郡内の学校は半ドンで終わるので(職場によっては半ドンで上がれたりするので)、子どもたちが帰宅するのを待って、一緒にお墓に向かいます。
2021年は土曜日に行われるので、子どもたちにとってはちょっと残念⁉
正午頃にあわせて墓前にて家族・親戚など一門が集まり、重箱やオードブル、お酒、花などをお供えし、線香を立て手を合わせた後、みんなで賑やかに和やかに食事をします。
お墓に線香を上げに来るお客さん(親戚など)も出迎えたりと、旧盆にも似た雰囲気です。
子どもたちにとっては、いとこたちと一緒になって遊べる、楽しみなイベントでもあります♪
お墓の上に乗って見晴らしを楽しんだり(普段は怒られます)、お墓の周りで鬼ごっこしたりとはしゃぎまわる子をよく見かけます。
分からずに島を訪れた観光客は、墓地にたくさんの車が停まって、人で大賑わい、ブルーシートを屋根代わりに張っていたりするのを見て、一体何だろうと驚くことも!
天気に恵まれれば、まるでピクニックのように楽しい行事です。
(雨で墓前でできない場合は、仏壇前で行なったりします)
由来について
こちらに詳しくのっています!
何をお供えするの?
花、お酒、果物、重箱に詰めたご馳走、線香、打紙など
重箱の中身は・・・魚と豆の天ぷら、昆布巻、豚三枚肉、ゴボウ、コンニャク、大根の煮付け、カマボコ、揚げ豆腐などのおかず。
お餅やくんぺん、カステラなどのお菓子を詰めた段もあります。
この時季に採れるソーギナー(フダンソウ)を炒め煮したおかずは美味しく、十六日祭には欠かせないご馳走です。
今はオードブルを頼む家庭も多く、お弁当屋さん、仕出し屋さんは大忙しでもあります。
ご先祖さまにとっての一番のご馳走は、なんといっても集まった子孫たちの顔を見ること、みんなの楽しそうな姿ではないでしょうか!
「勉強もがんばります…」とご挨拶しているのかな?
十六日祭でも旧盆と同じように、打紙(ウチカビ)〈または紙銭(カビジン)〉というあの世のお金を焼いて持たせます。
【オードブルを注文するなら♪】
<関連リンク>
<使用写真について>
★「2010年04月 月刊やいま」やいまNEWSダイジェスト より
★「2012年03月 月刊やいま」島の昼ごはん より
★「2013年04月 月刊やいま」島の昼ごはん より
★「2014年04月 月刊やいま」やいまNEWS&TOPICS より
ほか