オカヤドカリの幼生放出観察会〈こどもアンパルクラブ〉

<日時>6月29日(土)19:30~21:30ころ

<集合>多田浜海岸駐車場
(メイクマンの信号のある交差点を海側に向かう)

<参加費>150円 保険料150円(任意)

※闇夜(新月)の観察会です。
 必ず保護者同伴でご参加ください。
※必ず各人1個の懐中電灯やヘッドランプをご持参下さい。
※長靴、運動靴など濡れてもよい履き物と服装
 (岩場もあるので、サンダルは不可)

<講師>島村賢正(アンパルの自然を守る会共同代表)

<連絡先>アンパルの自然を守る会 
     山崎雅毅 090-6785-8692

先日15日の大潮の夜に、多くの皆さんがオカガニの幼生放出の観察会にご参加くださり、ありがとうございました。好天の月夜に、オカガニが海水中で体を震わせて幼生を放出する様子を皆さんに観てもらうことができたことを喜んでいます。

陸に棲むカニ類やオカヤドカリ類は進化して陸上生活を始めました。こどもの頃は先祖と同じ海水中で40日ほど、プランクトン幼生として浮遊・遊泳生活を送り、その後、砂浜や海岸に上陸して陸上生活を送ります。

6~7月の大潮の夕暮れから夜半にかけて八重山の浜や海岸では、これら陸生のカニ類やオカヤドカリ類の幼生放出という子孫を維持するための神秘的な営みが見られます。
沖縄ではオカヤドカリ類は珍しい生き物ではありませんが、小笠原では希少生物であったため、復帰前に「天然記念物」に指定されています。

オカガニとは異なりオカヤドカリは、大潮の闇夜(新月)に宿(巻貝の殻)内のおなかに抱えた無数の幼生を海水中に放出します。多田浜には、足の踏み場のないほど無数の小型のナキオカヤドカリや於茂登岳の頂上にも登る行動範囲の広いオカヤドカリ、チョウセンサザエの重い殻を宿として軽々と持ち運ぶ大きなオオナキオカヤドカリ、紫色が美しいムラサキオカヤドカリが生息しています。この他に極めて希なサキシマオカヤドカリやオカヤドカリの親戚にあたるヤシガニが観られるかもしれません。

この多田浜は市街地に近くて危険も少ないので、幼生の放出を観察するのに最適な場所です。生き物に興味・関心のある児童・生徒の皆さん、ふるって参加してください。
  
★注意事項 オカヤドカリ類は天然記念物です。観察後は海岸に放してください。
★降雨や雷警報発令など荒天時には中止にします。
★放出された幼生をガラスケースに入れるので、スマホで拡大して見られます。

アンパルの自然を守る会 山崎雅毅

 

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