郷土の眼、郷土の記憶
本年2019年は、明治維新(1867年)151年目に当たるそうです。
もっとも沖縄の場合は琉球処分が完了し沖縄県が設置されたのが明治12年(1879年)ですから、少し「ずれ」がありますね。
ところで、維新以降 日本国は日清、日露、第一次世界大戦などを経て富国強兵策をすすめ、ついに日中戦争をひき起し太平洋戦争に突入、原爆を二度浴び昭和二十年八月(1945年)米、英、ソ連、中国などの連合国に無条件降状。
その結果、沖縄には広大な米国軍事基地が建設され、住民生活を強く圧迫するに至りました。
その大きな政治軍事状況は、この南の小さな八重山諸島にも深刻な影響をもたらし、それが現在も続いています。
一見、平和に見える日常生活の底にはこの厳しい現実が横たわっているのです。
さて、この間われわれの郷土八重山が何を目撃したか、そして何を記憶しているか、それを今一度視覚化、意識化して検討を重ねる必要があると思われます。
幸いここに総合美術デザイナー潮平正道さん(八重山マラリア慰霊碑 九条の碑などのデザイン担当)が日頃の生活の折り折りに戦中戦後の思い出をデッサンしたパネルが何十枚もあると伺い、私どもは潮平さんにそのデッサンの一般公開をお願い致しました。潮平さんは快諾され、下記のようにデッサン展を開催できる運びとなりました。
一般市民の皆様がこれらのデッサンの一枚一枚に接し、日々の出来事について深く考えるよすがとなりますよう念願しているところです。
ぜひお出かけください。
開催日時
2019年7月11日(木)~14日(日)9:00~18:00
場所
石垣市民会館 展示ホール
主催
・戦争マラリアを語る会
・すくずん談話会
後援
南山舎
連絡先:0980-82-8778(潮平)
<潮平正道さんの戦争絵:月刊やいま6月号>