「5月星見の夕べ」で春の星座を見よう ~街角天文台~

◆日時:2019年5月10日(金)19:30~21:00
◆場所:石垣市役所ピロティ
◆お問い合わせ:NPO法人八重山星の会事務所(0980-88-6558)

市役所ピロティで星空観望会を毎月開催しています。星の会会員のガイドで、毎回たくさんの市民や観光客の皆さんと、楽しく星空を観望しています。どなたでも参加できますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

冬の星座たちは西の低い空に傾き、宵の空の主役は、すっかり春の星座となりました。星座探しの目当てとなるのは、北斗七星の柄を延長して、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカへと続く、春の大曲線です。この曲線をさらに南へと延長すると、南十字星を探す目印となる、からす座へ至ります。

アークトゥルスとスピカは、春の夫婦星とも呼ばれる一等星です。これにしし座のしっぽの二等星、デネボラを加えた正三角形が、春の大三角です。さらにりょうけん座のコルカロリを加えた四辺形は、春のダイヤモンドと呼ばれます。

コルカロリとデネボラの中間付近に、ボヤっと淡い光芒があり、目の良い人なら十数個の星が集まっているのがわかります。これは、かみのけ座という星座で、全体が一つの大きな散開星団で作られる珍しい星座です。双眼鏡で見ると、たくさんの星が群れてとても美しいです。

ところで、かみのけ座からおとめ座にかけての領域は、銀河系の外の宇宙を観察するのに適してることで知られています。先日、石垣島とも縁が深い、国立天文台の本間希樹教授らの国際的な研究グループが、ブラックホールの画像を得ることに成功したと発表しました。その観測対象となったM87は、まさにこの領域にあります。

月齢は5.5で、西の空に船型の月です。アルタイの崖と呼ばれる月面の大断崖が、ちょうど欠け際で観察しやすいです。この崖は延長が480キロメートル、高さが最大で3000メートルもあります。小型の天体望遠用で見ることができますので、ぜひ探してみましょう。

(NPO法人 八重山星の会 理事 本宮信夫)

※申し込みは不要です。どなたでも参加できます。
※児童生徒は保護者同伴でお願いします。
※雨天は中止します。

この記事をシェアする