町史第一巻 与那国島

交響する島宇宙 日本最西端 どぅなんちまの地名と風土
与那国島は琉球列島の最西部を占める八重山群島の中でもきわだって西方遥かの海上にあり、台湾東端まで111キロ余、石垣島まで117キロ、沖縄本島の那覇からはおよそ509キロに位置しています。
このように、一島だけ特異な位置にある与那国島の地理と地名を調査集約し、あわせて風土を浮き彫りにしようとしたのが本書です。地理は土地、山川、海陸の状態を表すもので、本書に収録された正保国絵図「慶長年間測量宮古八重山両島絵図帳」から最新の与那国地図に至るプロセスは、その認識の高まりが地図の精細さとなって相映じ、歴史の推移も見事にうつしだしています。
地理的条件が醸成する風土の特色については、海流、風や雨、台湾山岳部に近いことから起きる気象条件、歳時記、歴史と伝承、考古学上の成果などを踏まえ、それぞれの分野から追及が行われています。
484P、A4版、2002年3月刊行
 



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