やいま文庫 『島の歳時記 』

亜熱帯の島ならではの季節や動植物の様子に触れた俳句エッセイ

 測候所や気象台での勤務を重ねながら、気象のことだけではなく、亜熱帯特有の季節の移り変わり、動植物の生態、星の動きと農作業の繋がり、その他の広範囲な事柄にも深い関心を寄せる著者。本書は、著者が日常生活の中で興味を引かれ、新たに発見し感動したことなどの記録の集大成であり、八重山の先人の暮らしぶりや工夫、経験から得た叡智、今では聞かれなくなった方言のことにも触れられています。観察眼の深さに裏付けられた内容は、八重山独自の自然や文化に興味を抱く読者の心をきっと満足させることでしょう。「島の歳時記」「南島自然散策」「資料(八重山の季節暦)」の三部構成。

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