砂川哲雄さんが1974年から2000年までの間に同人誌、個人誌、八重山の新聞に掲載した作品の中から32篇を収録。
著者の砂川さんは1946年福岡県北九州市に生まれ、1年後両親の故里・宮古島に移り中学3年まで過ごす。その後石垣島に移り住んで現在に至る。74年9月、ドキュメント写真を撮るため長期滞在していた東京の写真家らと同人誌「薔薇薔薇」を創刊98年には「環礁」を創刊した。
詩集「遠い朝」は砂川さんが、家族や友人などの他者との関係、八重山や沖縄、日本などの抱える状況との関係に対して、自己救済を重層的、普遍的に表現しようとして書き綴った、20代からの作品32編がまとめられている。