今夜は日本一美しい木星を見よう 「7月の星見の夕べ(街角天文台)」

【日時】2019年7月12日(金) 20:00~21:30

【場所】石垣市役所ピロティ

七月「星見の夕べ」~日本一美しい木星を見よう~

NPO法人八重山星の会 理事 本宮信夫

八重山星の会では、市役所ピロティで「星見の夕べ」天体観望会を毎月開催し、たくさんの市民や観光客の皆さんと、星の会会員のガイドで楽しく星空を観望しています。どなたでも無料で参加できますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

本格的な夏を迎え、八重山の夜空はいよいよ賑やかになってきました。東の空には、夏の大三角が今や遅しと昇ってきています。南西のいて座の方向に、夏の天の川が淡い光芒を放っています。

さそり座の上方に、ひときわ明るく輝く星が、太陽系最大の惑星、木星です。タイトルに「日本一美しい」と付けましたが、これは決して誇張した表現ではありません。八重山で見る木星などの惑星が美しいというのは、天文愛好家の間では常識となっています。

その最も大きな要因は、八重山の大気が安定していることです。惑星のように見た目が小さな天体を拡大すると、大気の揺らぎの影響を強く受けます。これは晴れた暑い日に、道路の上の遠くの景色が、ユラユラと揺れて見えるのと同じです。

本州付近はジェット気流の影響で、上層の大気が激しく動いているのに対して、八重山はその影響がないため、星の像がピタリと静止し、細部までとても美しく見ることができるのです。そのため国内の惑星ファンの中には、八重山に大型の機材を送り込んで撮影される方もいるほどです。

ところで近年、天体用の高感度カメラや、画像解析ソフトが進歩し普及してきたことによって、アマチュアが使う小型の天体望遠鏡でも、驚くほど美しい惑星の写真を撮ることができるようになってきています。

今回の星見の夕べでは、撮影から画像処理の一連の行程を実際に行って、惑星の写真の撮り方を紹介したいと考えています。興味がある方は、ぜひご参加ください。

月齢は9.7で、上弦を過ぎた膨らんだ月です。半円形の大型クレーター「虹の入江」が、月面での夜明けを迎えて見頃になっています。また、観望会の後半には、輪のある美しい惑星、土星も昇ってきます。お楽しみに。

*申し込みは不要です。どなたでも参加できます。
*児童生徒は保護者同伴でお願いします。
*雨天は中止します。

NPO法人 八重山星の会 事務所:0980-88-6558

※写真:八重山星の会facebookより

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