4月29日午前10時半から石垣市白保にある白保サンゴ村で石垣島ウミガメ報告会が開催された。これは、25年前から石垣島でウミガメの調査を実施して居る石垣島ウミガメ研究会(谷崎樹生会長)が開催するもの。この日、ウミガメの産卵などに関心ある約40人が会場に訪れて、熱心に同会の報告に耳を傾けていた。
同会の奥山隼一氏が25年間、石垣島でウミガメ調査を実施してきた同会の活動を紹介。
八重山ではアオウミガメ、アカウミガメ、タイマイの3種が産卵に来ている基本情報から、これまでの調査できた産卵数のデータなども紹介。なかでも2008年以降からアカウミガメの産卵が減少していることを報告。一方でアオウミガメが増加している傾向も紹介していた。八重山だけのウミガメ調査に関する報告会は、これまで一般向けにはなく、25年の蓄積を公表するのも、珍しい展開。
この日、ウミガメの調査に協力してくれるボランティアを募集しており、調査に携わる人的不足が発生している模様。最盛期で16人ほどいたボランティア調査員は、今は実働6名ほどとのこと。今よりも10人ほど増えてほしいとの要望があると、谷崎会長は述べていた。
会の後、集まった40名から登録を申し込む人が続々出て、多ければ多いほどうれしいと谷崎氏は、多くのボランティアの参加をなお呼びかけていく模様。