黒島の旧正月綱引き

今日2月16日は旧暦の1月1日。午後2時から竹富町黒島の東筋集落で旧正月の綱引きが行われた。
この日、東筋集落の又吉英伸会長が午後2時に鉦を鳴らして集落内を巡ると、家で正月を祝っていた住民が、綱引き会場に続々人が集まってきた。今回から文化庁の黒島地域文化遺産活用推進事業により用意された衣装である「スディーナ」を着ての綱引きで、観光、客にも記念に衣装をと呼びかけての観衆と一体となった綱引きとなっていた。
正月ユンタを東西2手に分かれて、掛け合いで唄い、踊る人もでて会場は次第に盛り上がっていった。
二人の武者が登場するツナノミンでは、人が支える台の上で鎌と長刀を持った武者が勇壮な戦いを見せ、会場から喝采が贈られていた。このあと綱引きがおこなわれ、観光客も加わって盛大な賑わいとなっていた。又吉会長が揺れる綱の上に乗って、もっと引っ張るように合図をするなどして、綱引きを盛り上げていた。
綱引きのあと、五穀の授け式がおこなわれ、北から南へ五穀の種子が手渡されていた。
このあと「ヨイヨイメノパニ」とかけ声をあげ合って、仲直りを誓う儀式をして、綱引きの行事は終了となり、そのあとは祝賀会が催された。
(流杉一行)

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