アカハラダカの渡り

撮影・編集 流杉一行

 9月に入って八重山にアカハラダカの渡りが続いている。アカハラダカは、ドバト程度の大きさのタカで中国北東部、朝鮮半島で繁殖。中国南東部、東南アジアで越冬する。九州や南西諸島には数千羽の群れになって渡るのが知られている。石垣島のバンナ公園の渡り鳥観測所では愛鳥家が早朝から待機して、毎朝、アカハラダカの渡る様子を見守っている。9月初旬から中旬は曇り空が多かったせいもあり、確認できたは少なかったとのこと。23日がピークで、一度に400羽ほど渡っていったのが見られた程度で、昔、数千羽が出た頃の面影は急激になくなったとも。9月26日は約40羽が上昇気流に乗ろうとタカ柱をつくって、何度か大空に飛翔。数度目に大空に消えていった。中には、近くの枝に舞い降りてくるものもあり、カメラを構える愛鳥家を喜ばせる一幕も。昨今、越冬地の環境が激変。焼畑や森林伐採の影響で、餌が減り、数が減りだしているのが話題になっている。八重山でのアカハラダカのタカ柱が見られなくなる可能性も考えられ、愛鳥家には気がかりとなっている。

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