正月の凧が揚がる

正月の凧が揚がる

 1月1日、石垣島の晴天に凧が揚がる光景が見られた。
 西暦2017年平成29年の暦がめくられて、新年の清々しさが八重山に染む。
 トランプ現象に中国やロシアの動向が絡み、先行きの不透明さがなおも増す傾向の新年だ。石垣島は自衛隊配備で賛成反対が叫ばれても、石垣市民の多数は忙しさに振り回されて、ずるずるとあらゆる消耗・摩耗に耐えている。実は、環境もしかり、教育現場の子供達もしかり。医療界もしかり。広範囲に消耗・摩耗に耐えている。だから、足もとに目が向かう。島のペースを、もう一度、ゆっくりにできないものか。
 ホテルがなお増え、リゾートの計画も立ち上がる石垣島。アクセス道路もまだまだの状況で、ただただ観光客の島への送り出しを図る資本には、市民の側の消耗・摩耗は伝わっているか。島は住民の島であり、観光客を寄せて儲ける業者のものではない。島人の暮らしの妨げになるようなことは許されない。元来、尖閣のトラブルがこの離れた石垣島の陸上自衛隊の配備につながる道理はない。政治的な根回しのつもりなら、配備の後は、市長は鞍替え。本当にニーズがあるかを、議論することが大事だ。頭から配備ありき派と配備反対派を交えず、議論が有効に展開されなければ、どうするか。情動に押し流されてのトランプ現象だが、しっかり考えて、客観的に判断して、島の利益を優先したい。島ファーストだ。

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