71年目の終戦記念日

71年目の終戦記念日

 日本側だけで310万人の犠牲者を出した日中戦争および太平洋戦争。その終結を告げるポツダム宣言受諾の報を天皇自ら行った日、8月15日から71年目の終戦記念日となった。石垣市新栄町の新栄公園にある世界平和の鐘では鐘打式が行われた。世界平和の鐘は、戦争の遠因である経済問題を戦争の火種ととらえ、世界中のコインで鋳られたとされる鐘で、この日世界平和を願う島の参加者が、不戦の気持ちを込めて、鐘を打っていた。
 東京・武道館では、全国戦没者追悼式がおこなわれ、天皇が悲惨な戦争を「反省」し、恒久平和につとめてほしいと述べていた。当時を振り返り、その戦火を拡大した経緯を、もう一度再確認する必要がある。しかし憲法違反を公然とする政権に政治を任せる国民の25%ほどの投票で、安定多数を確保する異常な政治の運営を、攻撃しないマスコミの政権依存ぶり。すでに軍産共同が成立しているかに見えてくる。
 この日、世界平和の鐘の鐘打ち直前に、タケノコクラブの子供達が戦争反対の声を張り上げ、戦争をしないよう訴えていた。子供は、純粋だから、何にでも従う。大人が示すのも、忘れてほしくない。紙を読まずに。

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