一本釣り研究会によるサメ駆除2日目

一本釣り研究会によるサメ駆除2日目

 7月25日26日の両日、八重山漁協の一本釣り研究会(宮里清吉会長:会員101人)によるサメ駆除が行われ、八重山の東と南の海域へ12隻の船が稼働して2日間で108頭のサメが駆除された。
 八重山における漁法は、小さな漁船による近海での漁が大半で、サメによる影響が大きいことから、駆除を毎年一回実施してきている。大海には巨大なサメもたくさんいて、サメ駆除でテグスを簡単に切ってしまう大物はたくさんいるものの、直接的に害となるサメは若い個体で、サイズも200キロクラス以下という。大物も産卵するごと若い個体を増やす源であれば重要な駆除対象だ。
 なお、今年も大きなサメの光景を撮影しようと、テレビクルーが乗船し、サメ駆除を撮影。インパクトある映像を求めて、ビデオカメラをまわしていた。宮里会長は「延縄にかかった獲物を横取りするサメを駆除することで、3ヶ月は被害がなくなる。これをしないと獲物の被害もあるが、延縄の道具がやられてしまうのも困る」と、サメの被害の大きさを訴えていた。この漁師の痛みと映像インパクトが両立するTV番組になるのだろうか。

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