八重山豊年祭シーズン突入

八重山豊年祭シーズン突入

 八重山郡民待望の豊年祭シーズンが到来している。各地で今年の五穀豊穣に感謝するとともに来夏世の豊作を祈願する祭が開催されるもの。祭り当日だけでなく、準備期間も含めて7月の暑さを吹き飛ばす熱い日々が展開される。すでに7月17日の石垣島崎枝、与那国久部良と比川に続き、石垣島大浜では18日にムラプールが盛大に行われた。
 この日は、午後2時から大浜海岸にあるカースンヤーの浜で大浜の5カ所(崎原、黒石、大石、大底、水元)の御嶽の神司が、東の海へ向かって祈願を実施。これはカースンヤーの願いと呼ばれ、東の海から無人の船が流れ着いた故事を歌った東節(アガリブシ)をユークイしながら神司が歌うもの。
 各所の御嶽から神司がこの浜に詰め、用意した多彩な供物を並べて、ロウソク・線香を焚いた。浜風の吹く海原へ向かって祈願がおこなわれた後、5人が立って、幸を招く仕草のユークイをしながら東節を朗々と歌いあげ、神への祈願を成就させた。
 大浜の豊年祭は、オーセ御嶽への旗頭・イリク太鼓・弥勒・夜雨節の奉納が続々行われて、た後、余興としての崎原道路で10本旗頭の終結および34団体による余興の披露が行われ、最後はツナノミンが二人の武者の間でおこなわれた後、勇壮な大綱引きとなり、5分21秒の熱い戦いは、うぃのむら(上の村)の勝利となり、会場は歓喜に包まれてお開きとなっていた。

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