分かれ目が来る 八重守の塔に

分かれ目が来る 八重守の塔に

 6月23日、71年目となる慰霊の日を迎え、今年も石垣市全戦没者追悼式並びに平和祈念式がバンナ公園南口にある八重守之塔で行われた。この八重守の塔は、日露戦争からはじまる戦没者の全犠牲者への追悼を目的に立てられており、そこでの式典となれば、戦後71年間は、犠牲者の数を増やすことがなかった現実をかみしめたいもの。現首相安倍氏の安保法制による同盟国との連携強化。それを必要とする考えもひとつ。しかし、それが戦争を誘発するという考えもひとつ。戦争犠牲者の数を増やす可能性が高まることが見逃せないからこそ、現市長から時代を見据えた挨拶が期待されたが、石垣島で注目される自衛隊配備の自の字も出ず、行政の言動の空転から来る危険な空気がすでにはじまっているかにうかがわれた。

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