お別れキャンプファイヤー

 お別れキャンプファイヤー

 卒業シーズン真っ盛りの3月12日、県立石垣青少年の家で、ちいろば保育園(小倉隆一園長)の保護者会によるお別れキャンプファイヤーが開催された。キャンプファイヤー専用の施設を備える石垣青少年の家は、野外活動のスペシャリストが活用する拠点だが、このキャンプファイヤーに関する定番行事は、八重山ではあまり聴いたことがない。
 この園児の保護者らが中心になって開催されるこのキャンプファイヤーは、子どもたちへ印象に残る卒園のイベントをと、父兄有志が卒園シーズンごとに開催してきて今回で4回目。この日も75人の親子が参加。保護者が協力し合い、設営を準備する手作りでの炎のイベントだ。午後7時になると、ちいろば保育園の小倉隆一園長の手で点火式がおこなわれ、小さな炎があっという間に4mを越す大きな炎になって、周囲を照らし出し、幻想的な光景を現出。どよめきに似た声も聞かれて、会場は大いに盛り上がった。「もれろよ、もえろ」と参加者全員でキャンプファイヤーの曲を合唱したほか、炎のパフォーマンスも披露され、楽しい時間を過ごしていた。日本キャンプ協会のインストラクターの資格を持つ市野貴士さんは「親子で炎を囲むと、うち解けやすい特別な場所になります」と、キャンプファイヤーの効能を述べていた。この日は生憎の曇り空で風もあり、抑制気味の炎だったが、それでも日ごろ見ない大きな火柱に参加者は親子で堪能。保育園卒園の思い出の一コマを心に刻んでいた。

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