寒さが緩みだし、暖かな朝となった2月12日、バンナ公園では早めに咲いたサクラが満開傾向を帯び、いよいよ石垣島はサクラ満開の頃を迎えつつある。カンヒザクラあるいはヒカンザクラと、2通りの名があるサクラだが、気象台はヒカンザクラ、バンナ公園の表示板もヒカンザクラだが、文化庁はカンヒザクラ。寒緋桜か緋寒桜。避寒の桜ではない。彼岸の桜と勘違いされるためにカンヒ桜となった話がある。しかし、御彼岸の時期に桜は咲かない。やはり、彼岸はあの世のこと。あの世の桜というイメージは、潔く散った桜花のことだから、やはりそこから離れたい。この桜は、ソメイヨシノなどの勾配種とは違い原種の桜だから、極自然だ。自生地が石垣島桴海の荒川にあるのが誇りだ。