日本最南端のフルマラソンとして知られる石垣島マラソンが、1月24日午前9時スタート。この日は、石垣島地方気象台が最高最低両気温とも9度で、風速20mを予報する寒気が吹き荒れる日が見込まれ、ランナーには過酷なレースとなった。エントリー数4988と5千人規模に膨れるマラソンは、ハーフや10キロも用意され、通常はたのしい大会だが、今回はアスリート各人寒さに応えた模様。強風に備えてゴールは室内練習場にセットされ、ゴールのアーチもなく、パーランクーの応援の音に出迎えられてのゴールとなった。フルマラソンの優勝者は埼玉県から出場した牧野冴希さん(28)。2時間25分51秒で、歴代2位の記録。牧野さんは20歳からマラソンをはじめて、石垣島には毎年2回来島してトレーニングをしているとのこと。自宅では毎日午前4時から走っている熱の入ったランナー。今回は18分台を目標にしたが、強風のために実現できなかったと、天候の悪条件を惜しむ。これまでのフルマラソン最高記録は2時間15分で、滑り出しから半分は4分も予定より早くなったが、前半の向かい風での走りが後半に応えてきて失速。しかし、ダントツのトップであれば、そのまま優勝。毎年石垣島でトレーニングしているので、以前から出たかった。次回も出場して20分台を切りたいと意気込んでいた。
なお総合体育館では午後2時40分からは石垣島牛祭りが開催され、石垣牛を求めるランナーで会場はにぎわった。