1月10日、午前9時から石垣島の明石牧場で沖縄県猟友会石垣地区の会員20名による有害鳥獣共同駆除が実施された。同地区事務局長の本原博さんは「明石牧場はこの時期禁猟区ながらも、昨年の台風の影響でイノシシの食料となる椎の実などが少なく、里へ下りてきているためにさとうきび被害が深刻となっている。今回は石垣市や石垣島製糖株式会社から要請されての取り組みです」と経緯を説明。「猪垣があっても、その管理の不十分さから、そこを越えてくるイノシシ被害で農家は厳しい状況です。」と、農家の悲惨な状況への対応に力を注いでいる。一方で「イノシシも自然の一部でもあり、減りすぎても問題」と述べる本原さん。抜本的な対策の必要性を述べていた。この日、イノシシ8頭が駆除されていた。
(流杉 一行)