石垣島での牛の初セリ

石垣島での牛の初セリ

 1月13日、午後1時半から石垣島の八重山家畜市場で平成28年牛の初セリが行われた。子牛不足の状況で、市場は高値が続き、この日も88万7000円の最高値がつく盛況さ。(政府は消費税込みの売価表示を推奨しているので、新聞紙上では95万以上の表示になる)そのほかも40万クラスに落ちる牛の少なさが目立つ。ほとんど50万を越え、良いものは60万。生後日数と重さが近い数値を出す牛は、70に届いて希に80にまでとどくものが出ていた。昔は30万で大喜びのセリだったことを思い出せば、隔世の感がある。
 このまま高値が100万を超すと、所得税の免税対象から外れてくる牛が出ることになる。そう、牛は100万を超えない限り所得税が免除されている。ところで、取引は消費税込みで渡される模様で、88万7000円は95万7960円となる。消費税を乗せる前の額が100万を超す牛が免除を外されるから、この最高値の牛は11万3000円しか余裕がなかったことになる。
(昭和42年から時限措置で繰り返し延長され続け、平成26年の税制改正で平成29年まで延長が決定されている所得税免除。肉用牛保護の本流措置。)

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