台風13号でも白保ムラプール

台風13号でも白保ムラプール

 8月7日、台風13号が接近中の午後2時から行われた。暴風域にありながらも、旗頭が2本ともあげられて、周囲を驚かせた。一人で持つのはさすがに危険で、数人がいっしょに支えての旗頭の入場となった。
 暴風は雨も混じり、ずぶ濡れの子供たちによる太鼓の奉納が行われたあと、公民館長や石垣市長の祝辞があり、台風の下で行われる白保豊年祭の心意気に触れると、会場から熱い拍手があがっていた。奉納の行列では、先頭のミルク加那志(金嶺隆吉家)の来訪から白保節と続いて、稲の一生は第1実行組合から第5実行組合まで、台風に配慮して代用するものもあったが、滞りなくいつもの多彩さを披露。白保中学の校歌ダンスや白保青年会の会歌ダンスも軽快に舞われて、ビギリ・ブナリの五穀の献上も行われ、無事豊年祭はお開きとなった。
 今回、大綱引きは唯一見送られたものの、長い時間ガーリが舞われて、会場は大いに盛り上がった。途中、風雨の激しさにテントに逃げる人や、枯葉が舞い上がったり、大きな木端が飛ぶ光景も見られたと、アクシデントの兆しもあったが、無事終われば、結果オーライ。最後の旗頭の奉納やガーリでは、頭だけを手に持っての奉納およびガーリで、安全な配慮もされ、絶妙なバランスで台風開催を乗り切っていた。かなり接近した台風の下でも実行された豊年祭は、驚きをもって島では話題になった模様。
(写真は、旗頭が上がった瞬間)

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