7月11日、石垣島では台風9号が去ったあと、余波とともに11号の接近で波が荒れたままで、大浜海岸の海上ではアジサシなどが、元気よく海に飛び込み、獲物を取っている。
八重山には台風による農業被害も少なく、雨が降ってくれて、ありがたい台風9号。そこに、11号は、これまた、空を曇らせてくれている。沖縄気象台は、偏西風で北に進路を変える予報を立てているが、いまある海の白いしぶきは、9号のものか11号のものかが微妙で、襲来を予見させるものとなった。
この間、大型店舗では、生鮮品がしっかり並んで、交通の便の難しさを忘れさせる品揃え。聞けば、良い品を冷凍保存して、台風に備え、適切な解凍で鮮度のよい状態で、店舗に並べているとのこと。欠品とお詫びが定番だった台風時の大型販店も、進化している模様。那覇から400キロ、宮古から150キロ離れていることを忘れそうな利便性拡大。
涙ぐましい努力の成果で、離島の人々にはうれしい限りだが、これが当たり前ではないことを、忘れないことが必要だ。