リュウキュウアカショウビン飛来

リュウキュウアカショウビン飛来

 4月初旬から「キュルロロロロ」という鳴き声がバンナ公園やオモト前岳周辺で聞かれるようになったリュウキュウアカショウビン。しかし、なかなか見ることができないのは、飛来直後は警戒心が強いため。4月16日、ようやく人目につく場所に現れたリュウキュウアカショウビンが、バンナ公園のCゾーンからDゾーンへ向かう道の途中で出現。雑木林の枝に現れ、ジョギングする人が通り過ぎる中でも逃げないまま、小枝に止まり、餌を探す光景を長く見せた。方言では「ごっかる」、「こっかーら」「こっかーりぅ」「こっかるー」「ほっかる」などと呼ばれている。昔から親しまれたこの野鳥の鳴き声は、口を濯ぐように聞こえることから、このころの雨を「ほっかるぬふちあらいあみ」(アカショウビンの口洗い雨)と呼ぶ。雨水で口を濯いでいると想像したのだろう。気持ちの良い鳴き声に、この雨の命名は見事で、先人がこの野鳥の鳴き声を聞いて、近づく夏を毎年感じていたのが伝わる。

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