7月に新城剛絵画展開催へ

7月に新城剛絵画展開催へ

 44歳で急逝した郷土の絵画家、新城剛(しんじょうごう)の25回忌を今年7月2日に迎えることから、有志が新城剛絵画展の開催を発表した。
 3月27日午後2時から大浜信泉記念館会議室で開かれた新城剛絵画展記者会見では、新城剛絵画展実行委員長の石垣博孝氏と同事務局長の砂川哲雄氏、故新城剛氏の妻、新城知子氏が出席。今年7月2日から5日の間、石垣市民会館中ホールおよび展示ホールで、新城剛絵画展(入場無料)の開催が発表された。
 また同絵画展の付帯事業として、図録や寄せ書きを編集したパンフレット製作、4月27日に信泉記念館でのシンポジュウム「新城剛の世界」開催、月刊やいま7月号での新城剛特集が発表された。なお、これにともない実行委員会は募金を募集。会場費、作品搬出パンフレット製作などの諸経費のために200万円を目標に募られる。今回、101人が実行委員に名を連ねており、同委員らに直接募金するか、下記郵便局への振込みを依頼している。

 株式会社ゆうちょ銀行  記号 17080  番号 10845811  口座名義 「新城剛絵画展」実行委員会  
 
 会見で同実行委員長で、画家の石垣博孝氏が、平成3年に海難事故で亡くなった新城剛氏の画歴を紹介。氏は第10回沖縄県芸術祭美術展奨励賞、スペイン美術賞展優秀賞、第37回沖展絵画部門沖展賞、オランダ美術賞と次々に受賞し、第42回沖展出品作「夜籠」で二度目の沖展準会員賞受賞により会員(審査員)となった。氏は八重山の風土や祭祀をモチーフにした力強いマティエール(画面の質感)による赤と黒を基調にした抽象画で一躍注目を浴びた画家・新城剛が、あまりにも早すぎる死に、美術館関係者をはじめ多くの人から惜しまれたことを紹介。25回忌を機に改めて展示会の開催となった旨を述べていた。  

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