残念な網持つ観光客

残念な網持つ観光客

 3月25日、石垣島名蔵の名蔵川のそばに広がる水田地帯で4人組と思われる観光客が、網を持って周囲を散策しながら移動。時折、携帯電話でやりとりをしながらいる。今、石垣島で活動をはじめる昆虫や小動物をねらった捕獲作戦に熱を見出す人々が活発化。石垣島で動植物の盗掘に味をしめ、地理に詳しくなった人々には、最終的な滑り込みのドサクサの自然荒らしだ。まもなく動植物の持ち出しが規制されるから、こういう人が増え出している。人目のない場所での、レンタカーの進入どころか、普段、人が足を踏み入れない場所が、ずっと荒らされてきた。生物の捕獲に熱中する人の、旅の恥の掻き捨て。なかでもこの日、名蔵で生物の採集・盗掘の網を持つ姿そのものが、暗黒のアンパル(網張)風景だ。

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