4回目の3・11

4回目の3・11

 今年も3月11日が来た。東日本大震災犠牲者追悼・復興祈念式が3月11日午後2時20分から石垣市新栄公園で開催され、石垣市および世界平和の鐘の会沖縄県支部、石垣・岩手かけはし交流会の共催で、意識ある多数の市民が集った。
 追悼・復興祈念の歌声が石垣混成合唱団と約200人の園児らによって高らかに会場に響いて、参加者もともに気持ちを寄せ口ずさんだ。「ふるさとは今もかわらず」「花は咲く」の2曲の後、石垣市長、世界平和の鐘沖縄県支部長、石垣・岩手かけはし交流協会長が挨拶に立ち、おのおの「わたしたちは忘れない」という思いを伝えたいと熱く述べていた。
 震災から4年。復興は半ばといわれる。本来はもっと早くに、復興がなり、この被災地を軸に、日本経済の勃興が、これまでと違った価値観で図られていてもおかしくない。それだけ、大きな意味を持つ震災だった。これまでの日本の経済成長の仕切り直しにも、位置づけられてもよい、大きな転機になる震災だったはず。しかし、予想された意識変化は起きなかった。唯一起こったのは「応援の歌声」。そして、4年目に入った。
 一日も早い、復興を願ってやまない。

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