ヘラのような大きなくちばしを持ち、顔が黒く、体全体が白い野鳥は、クロツラヘラサギ。10月14日、石垣島宮良湾に18羽の群れで舞い降りた。クロツラヘラサギは、サギと名がついているが、実はサギではなくコウノトリ目トキ科の野鳥。東アジアだけに生息し、全世界に2000羽しかいない世界的な絶滅危惧種。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧種ⅠAに指定されている。朝鮮半島の西海岸の離島や中国遼東半島の離島で繁殖。10月から越冬地へ渡る。ベトナム、台湾、香港、中国南部、日本で越冬する。近年、日本には毎年200羽が越冬しているとされる。