アカハラダカがタカ柱を形成

アカハラダカがタカ柱を形成
アカハラダカがタカ柱を形成

 八重山ではこの季節、上昇気流に乗るために、タカたちが連携している。これはアカハラダカが九州を経て雲の中から現れ、なおも南を目指して、上昇気流に乗って高く上ろうとタカバシラをつくる。この南へ渡っていく壮大な様子を見ようと、島の愛鳥家が早朝から空を眺めている。9月24日、石垣島バンナ公園渡り鳥観測所でアカハラダカの渡りを見ようと、多くのバードウォッチャーが集まった。アカハラダカは毎年9月に繁殖地である中国北東部・朝鮮半島から越冬地の中国南東部・東南アジアへ群れて渡る旅鳥で、日本へは鳥取から九州を経て沖縄を経由する。そのまま群れは、宮古島から八重山に入るため、アカハラダカの渡りは八重山の愛鳥家には見逃せない一大イベント。この日、双眼鏡や望遠レンズのカメラを手に、アカハラダカの飛来を待った。今年は、12日にわずかな数が現れ、13日の思いがけない200羽のタカバシラから、連日30から50羽とふるわず、そこに台風16号で、飛来は途絶えていた。強風を避けるアカハラダカは、台風が去って風が安定したこの24日、多数現れると待つ愛鳥家で、同所はにぎわった。
 そして、午前9時15分頃、約150羽のタカバシラで、同所は大いに盛り上がった。このあとも200羽を越えるタカバシラも出て、これが戻っては上がりを繰り替し、総数では500羽。見られた延べ数は1000を越える数のアカハラダカが見られ、今期最高のアカハラダカの渡りの日となった。

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