石垣四ヵ字の海神祭で上がりは中西が勝利

石垣四ヵ字の海神祭で上がりは中西が勝利
石垣四ヵ字の海神祭で上がりは中西が勝利

 6月1日は、旧暦の5月4日ユッカヌヒ。この日は、沖縄・糸満でハーレーが開催される。糸満系出身者のウミンチュもこの日毎年、各地で海神祭を開催する。
 石垣島の新栄漁港では石垣四ヵ字のウミンチュが海神祭を開催。石垣市が主催する爬龍船競漕大会といっしょに実施されるもので、ウミンチュらの爬龍船をつかって開催されており、海神祭で行われる船ソネー、御願バーリー、転覆ハーリー、上がりバーリーが爬龍船競漕のプログラムに加えられ、石垣市とウミンチュの合同での開催が実施されている。中学校ハーリー、団体ハーリ-、マドンナハーリー、水産関係ハーリーが、多くの市民の参加で大いに盛り上がった。安全操業と豊漁を神に願う海神祭は、14世紀頃から中国より伝来し琉球王朝の国家行事として続けられており、八重山にあっては明治39年に開催されてからの伝統行事。この日、ハーリーでもっとも速い船を競う上がりバーリーでは、多くの市民が注目する中、中西合同チームが送り出した中二組が、1往復目から差をつけ、そのままゴール。揃った漕ぐペースは、割合いゆっくりで水に入った時のエークのひと漕ぎの粘りは、深く水に入り海水を後ろへ押す力の強さを感じさせる。そのためか船足のノビが目立つ。東組のテンポの速い漕ぎ調子は、船足のノビが来る前に、次の漕ぎに走力が割れる。見事な7連覇を見せた中西合同の上がりバーリーは、圧巻だった。石垣島ではこのほか伊原間・白保で実施されたほか、竹富町では小浜島の細崎、西表島の白浜、与那国町では久部良でハーリーが開催された。

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