テラビア100匹の遡上

テラビア100匹の遡上

 5月5日の豪雨で新川川河口には新川川の川底に溜まった赤土が一気に流出。きれいになったが、河口にはその河川ゴミが溜まって、汚れた景観が展開。そんな中、河口から川へ遡上を試みる一団を発見。まるで鮭の遡上を思わせる決死の川上りは、異常繁殖の外来種で有名な「テラピア」。豪雨によって川から海へ流された群れだ。その数100は越えている。これが、アオサギ、クロサギの目の前を全力で遡上を試みる。しかし川からの流れが勝って、無残に失敗。何度も繰り返す魚たちは、川環境への復帰を願って、ひたすら遡上を繰り返していた。汽水にも適応するテラピアだが、どうやら新川川の環境が最適のようだ。時折、遡上に成功する個体も出て、新川川河口の水面は一日、北海道の川を思わせる魚のさかのぼり現象に沸いていた。

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