4月1日、石垣島大浜から宮良方面でイワサキクサゼミの初鳴きが見られた。3月下旬から毎年鳴き始める日本最小のセミだが、今年は3月下旬の気温上昇期は、風が強く、イワサキクサゼミは土から這い出てこないままで、3月28日は八重山で最高気温26度を記録しながら、石垣島のイワサキクサゼミの初鳴きは見られなかった。29日には磯辺でわずかに鳴いたとの情報があったが、30日にはまた寒くなり、セミの鳴き声は出なかった。この後、連日曇り空が続くとの予報を裏切って晴天となり4月1日に本格的に蝉が鳴き始めた。
ここ数年の気象の不安定に加えて、生物の方も、どこか不安定な反応を見せ出すようになってきたのか。この日も、風が強いながら、揺れる葉の上でしきりに繁殖相手を求めて蝉は鳴き続けていた。