3月に発見。バンナ公園渡り鳥観測所のそばに防災無線の塔を建設する沖縄県。人が展望する場所の前に設置したのは、拡声器の束。360度広大な景色に向かって、遙か彼方の生活者へ防災の呼びかけをする。大爆音をこんなそばで聞かせる愚挙は、いったい何か。どんな悪意か。税金が、こんな風に使われていった経緯が、知りたい。情報公開を申請する理由には十分すぎる。上昇気流が発生する山の頂のカンムリワシの卵を模した観測所に併設したものは、避雷針付きの防災スピーカーとは、施設のそばにわざわざ雷を呼び込むというもの。殺人施設ではないか。加えて雷注意報が出たら、この施設に近づくなとは、どこにも書かれていない。慰霊の気持ちを込めて植栽したマラリアの特効薬原料、キナノキも枯らせて放置のバンナ公園。しかし、こんな施設はホイホイできる嘆かわしい姿を、バンナ公園に晒すのは、誰なのか。日本最南端の3年目となる3・11に、現れてくれた風景が、野鳥もお笑いの防災スピーカー。まさか石垣市民とは無縁の遠方の管理主体が、書類で交わして、書類で発注しての仕業なのか。八重山支庁がなくなって、知られないところではじまっている事態のわかりやすい現象かも。