南山舎大賞 小菅さん受賞

南山舎大賞 小菅さん受賞

 2月26日午後2時、大浜信泉記念館多目的ホールで、第2回南山舎やいま文化大賞の受賞者の発表記者会見が有り、大賞に小菅丈治(こすげ たけはる)さんの「アジアから見た八重山の海」が選ばれたことが公表された。会見には、選考委員会の波照間永吉委員長が大賞作品についての講評を発表。海生動物に焦点を当てた「理系のエッセイ」で、文句なしに面白い読みものであると絶賛。海の動物の生態がわかりやすく紹介されているだけでなく、生き物の「理(ことわり)」を読み解くことで、世代を超えた人と自然とのつきあいを成り立たせる」ことの必要性を論じて、人としての本質的な生き方を問うものになっていると、作品を高く評価した。なお授賞式は4月を予定。受賞の発表と同時に、次回となる第3回南山舎やいま文化大賞の募集がスタート。締め切りは今年11月10日で、八重山をテーマにした評論、ノンフィクション、学術論文、紀行文、エッセイ集などで、単行本化されていない作品で文字数は(タイトル・見出しを含む)8万字以上20万字以内を目安とする。詳しくは、南山舎へ。第2回の応募者が3作品と少なかったことから、字数を緩和する方針となった。日本最南端の出版社である南山舎が、2012年に創立25周年を記念して創設した「南山舎やいま文化大賞」は、八重山の力や価値を新たに発掘・創造し、八重山を突き動かしていく原動力になる作品を顕彰するのが目的。

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